良弘「走々」散文(陸上競技部部長として)

 

箱根に向けて −2009−

 2009年の箱根駅伝は、駒大駅伝チームはもとより、後援会の皆様はじめ駒大関係の方々にとりましても、衝撃的なものとなりました。しかし、13年ぶりに与えられた試練、原点からの出発、延びきることなくさらなる発展・飛躍のための力を蓄えるときと、皆さんから励ましと暖かいお言葉をいただきましたし、私たちも、逆に、再生のための良いチャンスととらえ、新たなスタートを切ってからはや5ヶ月がたちました。

 

関東インカレが5月16・17日と23・24日に国立競技場で行われました。1500mで高林君が7位、1万mで宇賀地君が6位、ハーフマラソンで宇賀地君が3位、井上君が5位に入賞し、得点した以外は振るわず、来期からは2部で頑張ることになりました。長距離だけで1部に留まることはなかなか難しいことであることを痛感しました。

 

ハーフマラソンでは、宇賀地君はトップの山梨学院大コスマス君を早大尾崎君とともに追う展開となりましたが、終始、尾崎君を引っ張る形となったことが、最後、9秒差で日本人トップの座を早大に譲る結果となりました。5位に入った井上君は立派なものでしたが・・・。それに、4年生のカルテットの一人である星君が調整中であり、深津君がいまひとつ本調子でなく、5千mで入賞できず、得点できなかったことも痛手でした。

 

この関東インカレで思いましたのは、長距離では早稲田・東洋大はもとより明治大など他大学が着実に力をつけてきているということです。駒澤大学が5千m、深津・高林君で1点も取れず、深津君の前に9人もいるという事実、1万mでは、宇賀地君が6位でしたが、日本人1位は東洋の柏原、2位は明治の松本君でした。箱根駅伝は20kmとはいえ、重く受け止めるべきでしょう。いずれにしましても、各大学当局が本腰を入れて取り組み始めている証しであります。これほどの大学アピールはなく、同窓の皆さんの輪の拡大にひと役もふた役もかっているからだと思います。

 

さて、宇賀地君は7月のユニバーシアードに、また、深津君も全日本インカレに向けて調整に入っており期待したいと思います。なお、星君もユニバーシアード・ハーフマラソンに出場予定でしたが、故障により取りやめるようです。ただ、違和感はすっかり取れて少しずつ調整に入りつつありますので、秋本番までには、間に合うと思います。

 

皆さんご承知のように今年度は例年の3大学駅伝の他に箱根駅伝の予選会が行われます。その分、詰まった日程となります。中には、箱根の前に楽しみが一つ増えたと、おっしゃってくださる方もいますが、

10月12日(月)・・・出雲駅伝、その五日後の

同 月17日(土)・・・予選会(立川)、その2週間後の

11月 1日(日)・・・全日本駅伝(伊勢路)、その3週間後の

同月 23日(月)・・・府中ハーフマラソン、そして、ひと月と10日で、

正月2〜3日 ・・・箱根駅伝

ということになります。とくに、出雲・予選会・全日本の間は厳しい日程です。選手の配分などは難しいものになると思います。

 

選手諸君は、箱根に向けて、原点に立ち返り、さらなる進化をめざして、朝には多摩川の水面から起こる清風をうけ、夕には富士のかなたからの強い陽を浴びて、頑張っております。今後、宇賀地・深津・高林・星の4年生カルテットは力を取り戻してくるでしょう。2年・3年生の諸君は、井上・飯田君をはじめとして、底力を上げてくるでしょう。そして、楽しみなのは、1年生の諸君です。入学して2ヶ月もたっていないのですが、上野君が5千mで13分台に入りました。そして、千葉君もまもなく13分台に入ってくるでしょう。撹上君の成長振りには目を見張るものがあります。14分15秒以内の1年生選手が7人もいます。

 

さらに、上野君は1万mで28分55秒台の好タイムをマークしました。これらの選手が厳しい大八木監督の指導のもとで、おおいに持久力とスピードをつけてくるでしょう。まさに、原点からスタートしておおいなる進化を見せてくれることを期待したいと思います。是非、箱根に照準をあわせて、メンバーをそろえて、皆さんの期待に応えたいと思います。相変わらずの応援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

駒澤大学陸上競技部 部長 廣瀬良弘