科目名 日本文化史
担当者名 廣瀬 良弘
◆講義のねらい◆
日本文化の歴史が、当時の社会の生産の仕組みや政治・経済・宗教などと深く関わりあっていたことに留意しながら、朝廷・公家・武家のみならず民衆が文化の創造に大きな役割を果たしていたことを明らかにしていきたいと思います。そして、この日本文化は現代においても、多くは底流として、また、ときには、「日本の代表的な文化」として、存在しています。現代の文化と対比しながら、検討していきたいと思います。
◆講義の内容・授業のスケジュール◆
日本文化の流れを概観し、民衆の躍動やその文化が顕著になってくる中世の文化を中心にその前後の文化にも注目しながら、文化の様相と特色について見ていきます。
・日本文化史概観
・中世文化史研究の動向(1、2)
・鎌倉仏教と文化(3〜5)
・禅宗と五山文化(6、7)
・南北朝から室町期の文化(8、9)
・北山文化の展開(10、11)
・東山文化とその基盤(12〜15)
・中世の職能民(16、17)
・連歌師の旅(18、19)
・戦国時代と宗教(18、19)
・戦国時代の駆込寺(20〜22)
・大名領国の文化(23、24)
・統一政権とその文化(25、26)
・近世文化史研究の動向と寛永文化(27〜30)