駒澤大学について思うこと

駒沢キャンパス再開発計画

 駒沢キャンパスの再開発計画の全体像をあらたに練り上げた上で、その全体像に則して、一三〇周年記念棟建設をあらためて精査・検討することが、頓挫している再開発計画を推し進める上で不可欠です。

 

本学の将来を見通したキャンパスのグランド・デザインは、本学の品格に関わる重大課題だと思います。

(2012年11月)

学内コミュニケーションの活性化を

 新聞報道等でもご存じのとおり、資産運用の失敗により、多額の損失がでてしまいました。まずは、多大なご迷惑をお掛けした本学在学の学生諸君とその保護者の方々、受験をご検討下さっている方々、さらにはその他の関係者各位に、駒澤大学の者として深くお詫び申し上げます。

 

 損失したことは厳然たる事実で、どんなに嘆いてみたところで、いまさら資産が戻ってくるわけではありません。こうなったら原因を徹底的に調査し、二度とこのような失敗を繰り返さないことが大切です。

 

 様々な問題点がすでに原因として指摘されているようですが、仄聞するところによると、そのひとつとして、学内コミュニケーションがやや欠如していた点が挙げられるように思います。今後は、学内コミュニケーションの回復を図り、教職員の信頼関係を構築し、生き生きとして働ける環境が作れるように勤め、この度のような失敗がないようにしなければなりません。いうまでもなく、学内コミュニケーションの活性化は、資産運用に限った話しではなく、学内行政さらには教育・研究のすべての分野において欠かせない、重要課題です。

 

 また忘れてはならないのが、この度の不祥事における最大の犠牲者は学生諸君だ、という点です。不景気のため就職活動が厳しさを増すなかで、本学のイメージが揺らいだからです。今後、イメージ回復のために、全学一丸となって努力すべきです。いずれにせよ、今後もキャリアデザインを組んだ教育をさらに一層充実させて、よりよい授業を提供することが是非とも必要です。そして、そうした取り組みも、学内コミュニケーションの回復と、それ基づく信頼関係があってこそ、はじめて可能となるのです。

 

 この度の失敗から、われわれは多くを学ばなければなりません。そのひとつとして、学内コミュニケーションの回復・活性化が挙げられるのではないでしょうか。

(2008年12月)

本校キャンパス再開発問題に想う

 当局は、従来のいわゆる「総合設計」計画に沿って進行状況および整備計画につき報告していましたが、平成18年12月8日の21世紀プラン委員会で、「総合設計許可申請案」に加えてより小規模な「一般確認申請案」を新たに示しました。

 

 「総合設計」では教室数は243となっており、33教室の増加となります。本館1号館にある教室分(34教室)に相当する教室が新たに確保できることになります。4,200人分です。そして、厚生の部分もゆとりをもって確保されています。

 

 教場にゆとりを持たせ、教育力をよりアップし、学生たちのキャンパスライフをより充実したものにし、それを就職活動にも反映してもらうためにも、財政的に可能であればより充実した再開発をすべきだと想います。となれば、「総合設計」で進めるべきでしょう。

(2007年6月)